STRATEGIST
スパイと情報戦の世界史
スパイと情報戦
SPY
スパイと情報戦
本講座をひとことで言えば「スパイ大辞典」です。歴史を変えた"14の秘史"をご紹介します。
スパイのお手本と言えるようなイスラエルの諜報機関モサドのスパイ。たった一人でイギリスのMI6を狂わせたKGBのスパイ。日米開戦を引き起こすのに暗躍した2人のスパイ。一人29役を果たしヒトラーをはめた二重スパイの天才…さらに、歴史上、スパイが暗躍し熾烈な情報戦となった例も取り上げます。独スパイ120人全てを寝返らせたイギリスの謀略。ミッドウェー海戦の謀略。日米のウォーゲーム。インド独立工作における日本の特務機関の秘密など...。
講師の藤井先生は「戦略論の中でどうしても情報についてお話ししたかった。戦略を練るときには必ずその下に情報がある。正確な情報がなければ勝利に導く戦略を作ることはできない」と言います。具体的に戦略を練る、戦略に対抗する、戦略を成功させる、逆に相手の戦略をくじく...そのために必要な内容を盛り込んでいます。
この講座から学べること
MI6、CIA、モサド、陸軍中野学校…講座内では大量のスパイと情報戦の実例をご紹介します。今までの常識が覆されるような、嘘のような本当の話です。これを知ることで、政治も、歴史も時代の節目には「情報戦」がある。そして、「スパイ」がいる。ということがわかります。相手の戦略、戦術を知って目的達成したい。しかし、自分の戦略、戦術は絶対に知られたくない...その狭間で繰り返される激しい攻防戦が見えてくることでしょう。教科書でも学ぶことはできない、裏の世界史を知ることができます。
すると、過去も現在も世界各国では「常に情報戦が繰り広げられている」ということがわかります。また、多数の実例を見ていると、情報戦の基本理論や、成功する情報戦、失敗する情報戦などのパターンが分かり、あなたの情報戦、インテリジェンス能力も自然と向上していくことでしょう。そして、家族や会社という組織、日本という国家レベルで、どのような情報戦を繰り広げていけばいいか?対策していけばいいか?がわかるでしょう。
3つのポイント
- 1 歴史を動かした「スパイと情報戦」
- 「軍事力の差・指揮者の誤断が勝敗を分けた」と教科書であっさりと片付けられてしまう戦争の裏に存在する「スパイと情報戦」、表舞台に残らなかった裏の歴史を描き出します。それを知ることで、歴史の全く新しいストーリーが浮かび上がり、謎が解ける。さらには、世界を影で動かしてきた立役者たちの存在を知ることができるでしょう。第一次・第二次大戦、日米戦など、当たり前に知っていると思っていた歴史の知識がひっくり返るような刺激的な知識体験を得ることができるでしょう。
- 2 情報戦の「成功と失敗の鍵」
- スパイ映画のような作られたイメージではなく、「どうやって敵を欺き組織に潜り込んだのか?」「どんな功績を立てたのか?」「どうしてスパイだと明らかになってしまったのか?...」など実際に彼らが歴史の中でどう暗躍してきたのか...失敗と成功の両面から詳細に描き出します。スパイは"情報戦の最前線で戦ってきたプロフェッショナル"でもあるので、その人物像を細かく知ることで現代の情報戦を生き抜く技術やマインドセットも学ぶことができるでしょう...
- 3 日本人ならではの「情報戦略」
- 騙したり、情報を盗んだり...日本ではあまり良いイメージではないように思われているスパイですが、戦前日本には世界からも"尊敬される天才スパイ"がいました。彼らは優れた功績を残しながらも「正と誠」という価値観を重んじ、それは国のためなら何をしてもいいという海外の価値観とは全く異なるもの。そんな影の英雄を育てた戦前の陸軍中野学校の教育を明らかにすることで、本来諜報能力に優れている日本人ならではの「情報戦略」を取り戻していきます。さらにここでは、600年前に書かれた日本の古典「風姿花伝」も教材として取り上げることで、まさに「日本人の価値観」に根付いた情報戦を学ぶことができることでしょう...
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[序章] イントロダクション
- 「スパイと情報戦」情報戦とは何か?
- 「能と情報戦」能の世界に伝わる…600年前の指南書、情報論、戦略論
- 「スパイの世界へようこそ」日常に潜む"いつもは見えない異界"へご案内
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[第1章] インテリジェンスとは何か?
- 「スパイする人、される人」スパイ活動の本質とは?
- 「敏腕スパイマスター」米国初代大統領ワシントンの正体
- 「ベートーヴェンの正体」名曲にのせた"暗号"とは…?
- 「国際スパイ・フィクサー」音楽の母"ヘンデル"の正体
- 「謀略の都・ウィーン」音楽家、芸術家、仕立て屋の裏稼業
- 「杉原千畝の裏顔」ユダヤ人1万人を救った"命のビザ"の真相
- 「日本史上最高のスパイ」豊臣を潰した家康のスパイ"小幡景憲"の伝説
- 「習近平式 コロナ情報撹乱法」27人の研究者と論文を使った情報工作
- 「コロナ情報戦で暗躍する男」武漢ウイルス研究所と60万ドルの工作
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[第2章] 情報戦の5つの理論
- 「本能のインテリジェンス」ライオン、シマウマ、子供も持つ"本質"とは
- 「スパイ・諜報活動6つのプロセス」使える情報と使えない情報…違いは?
- 「攻防のインテリジェンス」情報戦にも攻めと守りがある!
- 「米国インテリジェンス網」十数個ある情報機関の全体像
- 「諜報大国イギリスの秘密」MI6より強力な知られざる"情報網"
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[第3章-1] スパイと情報戦の世界史(1)
- 「スパイ大辞典」歴史を変えた"14の秘史"
- 「(1)モサドのスパイ」これぞスパイのお手本!
- 「(2)KGBのスパイ」英MI6を狂わせた男
- 「(3)日米開戦のスパイ」戦争を引き起こした2人の男
- 「(4)日本のスパイ」20万人分の仕事をした明石元次郎
- 「(5)二重スパイ"ガルボ"」ヒトラーも称えた…29の名を持つ男の伝説
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[第3章-2] スパイと情報戦の世界史(2)
- 「(6)ダブルクロス作戦」独スパイ120人全てを寝返らせたイギリスの謀略
- 「(7)ミッドウェー海戦と暗号"AF"」日本海軍の行動を完全予測された真相…
- 「(8)日本陸軍の防諜力」なぜ、尾崎ゾルゲ事件を防げなかったのか?
- 「(9)ウォー・ゲーム」日本必敗のシュミレーション、なぜ活かされなかった
- 「(10)堀栄三」"マッカーサーの参謀"と呼ばれた男
- 「(11)藤原岩一とF 機関」インド独立工作における特務機関の秘密…
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[第3章-3] スパイと情報戦の世界史(3)
- 「(12)MI6が一番恐れた日本人」義と誠の情報将校"小野寺信"
- 「(13)オッペンハイマー事件」なぜ、米国は原爆製造法を盗まれたのか…?
- 「(14)9.11 を許したCIA」なぜ、世界最高の情報機関がハメられたのか…?
- 「(15)ベトナム戦争とスパイ」世論工作に成功したベトナム、失敗した米国
- 「モサドの求人広告」どのようにスパイはリクルートされるのか?
- 「ケンブリッジ・ファイブ」絶対に裏切られない強力なスパイの誕生
- 「太平洋戦争の大嘘」歴史観が覆る…世界の日本攻略大計画
- 「WWⅡ最大の欺瞞作戦」ヒトラー大敗…歴史を変えた"フォーティチュード"
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[第4章] 正常な国家への復帰
- 「歴史に学ぶ日本再興」正常な国家への復帰10か条
- 「新・国防の常識」日本にない…正常国家に必要な2つの力
- 「"軽武装国家"もアリ」"軍を持たない選択"に必要な道筋とは?
- 「諜報機関の設立ガイド」ドイツの例…敗戦後、なぜ情報機関を作れたか?
- 「FBIの盗聴プロセス」米式、捜査と国民プライバシーの両立法
- 「ファイブアイズ入会資格」日本が世界ネットワークに加入できない理由
- 「裏の日米戦争」ミッドウェー海戦、真珠湾…水面下で何があったか?
- 「スパイ機関のヒエラルキー」CIA,KGB,MI6,モサド…一番はどこ?
- 「共産主義とスパイ」ソ連、中国…なぜ共産国はスパイが強いのか…?
- 「WWⅡ真の勝者」世界を操り最大の利益を得た者誰か…?
- 「失敗の本質」情報戦に最適化した"諜報大国"が破滅した理由
- 「小野田少尉の残した教訓」"真の信念"と"言論の自由"とは何か?
- 「最強のスパイ育成法」陸軍中野学校の生徒が絶対日本を裏切らない訳
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[第5章] 人生は情報戦
- 「能の世界に伝わる秘伝」1000年紡がれる…たった1つの極意
- 「能楽と情報戦の共通点」なぜ能楽者に戦略が必要だったか?
- 「女性の戦略論」人生指南書としての『風姿花伝』
- 「格言(1)"秘すれば花"」古典が教える情報戦の本質
- 「格言(2)"男どき女どき"」 人生の勝敗を決める要素は何か?
- 「夫婦仲円満の秘訣」花伝書の教え…男も女もスパイのように?
- 「世阿弥の金言」7段階の人生論...54才で芽生えるもう一つの花
- 「スパイの本業」ロシア-日本の間者を努めた写真師:石光真清
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[第6章] スパイに学ぶ仕事術
- 「情報の本質」何千年経っても変わらない核
- 「一流スパイの鉄則」歴史的偉業を成したスパイの共通点
- 「誰でも持っているSPY性」要注意!操られやすい人の特徴
- 「騙されないコツ」詐欺、工作、敵対戦略にハマらない為に
- 「スパイマスターの条件」スパイを"使う人"に必要な能力とは?
- 「情報とバイアス」間違った判断をしないための戦術とは?
- 「大東亜戦争の教訓」敗戦と310万人の死…未来にどう活かすか?
- 「日米総力戦研究の教訓」トップと管理職が注意すべき落とし穴
- 「新・女性の人生100年戦略」結婚、出産、老後…賢く生き抜く思考法
- 「藤井厳喜の教育論」親が子にしてあげられる最大の教育とは?
- 「FUJII式情報選別術」嘘と本当を見分ける2つのポイント
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[終章]